月の写真や皆既月食を撮ってみる
地球以外でもっとも手軽に撮れる天体
皆既月食、スーパームーン、ブルームーン、十五夜、満月、中秋の名月。また、仕事帰りにふと空を見上げてみたら、とっても綺麗なお月さんが視界に飛び込んできたりと…。
月に関しては、撮影にかりたてられる機会がたくさんあります。
東京で観察できる皆既月食に関しては、このブログを書いている日から近い日だと、天気に恵まれれば2014年10月8日に見られる予定です。
皆既月食を撮るのは少し難易度があがりますが、普段の月を撮るのはマニュアル設定のできるカメラなら意外と簡単です。皆さんもぜひ試してみてください。
参考URL:国立天文台 皆既月食2014年10月8日
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/2014/lunar-eclipse.html
2014月10月8日の皆既月食は終了しました。
下記の撮影した写真や設定などを記載したエントリーを追加したので合わせてこちらもどうぞ!
皆既月食をカメラの設定を工夫して撮ってみた。
撮影時のカメラの設定など…
「月は地球の日中の昼間と同じように、太陽光にさらされて反射しています」
月の撮影時にまずこれを理解しておくと、ISO感度、露出、絞り値(F値)、シャッタースピードの設定に迷わないで済むと思います。
そして嬉しいことに、入門機~中級機でよく使われているAPS-Cのサイズのセンサーだと200mm(フルサイズ35mm換算300mm)ぐらいの望遠レンズまで手持ちでもなんとかぶれずに撮影できます。
まずは、マニュアルモード(M)に設定して、あたりをつけるために、ISO感度200だとシャッタースピード1/250秒、F8あたりを基準として設定します。
そして、とりあえず試し撮り、ピントなども一度合わせてたら、オートフォーカスを切ってマニュアルモードに変えて、細かい調整は自分でやるとオートフォーカスでレンズがいちいち動かなくていいと思います。
そして、とりあえず一枚撮って、液晶画面で拡大しながら確認します。明るさやディテールなど確認しながらシャッタースピードやF値を微調整します。
設定に関しては、大気の状況や季節などによっても異なってくるので、明るかったら、シャッタースピードを上げたり、手振れが心配ならISO感度を200から400に、シャッタースピードを250から500にするなどで手振れを防ぐことができます。液晶モニターで最初は撮影毎に拡大して確認しながら撮影するといいと思います。
もっと詳しく知りたい方は、Googleで「月 写真 撮り方」などをキーワードに検索してください。
カメラを持って夜外に出ているときなど、気軽に一度、お月様の撮影に挑戦してくださいね。
皆既月食を撮影する
部分月食の最中は普段の設定に近い状況で少し設定を変えれば撮影できますが、皆既月食の場合は太陽の光の遮断が著しく被写体が暗いので設定が変わってきます。
手振れ防止ややしっかり撮影することを考えると、リモコン、レリーズ(リモコン)などはあった方が便利です。皆既月食の最中は、新しい高感度に強いカメラでISO感度をかなり上げて撮るか三脚は必須だと思います。
撮影の仕方で検索してくれてる方が多いので、このときの設定情報を調べて追記します。(2014/10/5追記)
ISO200・APS-C 200mm・F5.6・1/2.5~1/4秒で撮影していました。最近の高感度なセンサー搭載したカメラならなんとかISO感度をかなり上げて、電柱やしっかりしたものに身体を固定して撮影すればなんとかあなるかもしれないですが、普通に考えるとキツイですね。
皆既月食の最中を撮るのであれば、三脚+レリーズorリモコンか、タイマー設定で撮影してみてください。
また皆既月食が終わった直後の光の漏れ出す瞬間は撮っても綺麗なのでぜひご覧くださいね。
三脚立てて望遠で月を撮ってるとはっきり分かるのですが、当たり前のことなのですが、どんどん移動してレンズを向けた位置から外れていきます。顕著に体感できて面白いですよ。
2011年12月10日の皆既月食の際、近所の公園の広場の真ん中で三脚立てて撮影していたときの写真を下部のギャラリーに入れますのでよかったらご覧ください。
このときは、皆既月食の始まるときから終わりまで寒い中一人で過ごしてたですが、近くに住んでるらしい知らない女の子が「差し入れです!」とか暖かいお茶を持ってきてくれたり、大学生の集団に囲まれて月の写真を撮ってることを説明したり楽しかったです。
月と他の被写体を一緒に写す。
暗い夜の中、月はとっても明るい被写体なので、建物などに露出を合わせると月が明るすぎたり、月に露出を合わせて撮影すると建物がとっても暗くなります。
いろいろ工夫しない限りは、どちらかをメインの被写体にして撮るのがいいと思います。月と被写体どちらも綺麗に写ってる写真は、テクニックを駆使して撮っているか、後から二つの写真を合成している場合が多いと思います。
ちなみに上の写真は月を最初に撮影してから、建物を後から違う設定で多重露光撮影しています。このときは、手持ちでの撮影でしたので、ISO800・F5.6・1/80秒・APS-Cの200mmでしたが、電柱に身体をあずけて落ち着いて撮影したので手振れは防げました。
次の日本で見れる皆既月食は、2021年5月26日です。皆既月食を見逃した方は、次回チャレンジしてみてください。(2021年5月26日更新)
皆既月食に限らず、普段から撮りたいなーって気持ちにさせる身近な天体「月」。皆さんもぜひ撮影体験してみてください。
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