横浜トリエンナーレ2014を体験してきました。(新港ピア編)
ヨコハマトリエンナーレ2014の新港ピア会場へ
前回の横浜美術館会場に行ってから、随分時間が空いてしまいましたが新港ピア会場にも行ってきました。横浜トリエンナーレの横浜美術館の会場のレポートについてはあわせて下記を参照お願いします。
横浜トリエンナーレ2014を体験してきました。(横浜美術館編)
今回は、みなとみらい線の馬車道駅から横浜らしい景色を眺めながら会場に歩いて向かいました。オフィシャルの情報だと会場まで13分、ちょっとした散歩にちょうどいい距離です。
会場の新港ピアはまだ新しくきれいでかなり大きな倉庫型の展示施設です。
新港ピアの建物内に入ると…
まず、大きく目に付くやなぎみわ《演劇『日輪の翼』のための移動舞台車》が10数メートルはあろうかという高い天井の辺りまでそびえ立っています。コンテナ部分を囲むファブリックというか布にプリントされた絵画みたいなのがとっても素敵でした。
また、新港ピアの図面を調べてみたら天井まで12mぐらいあって目測がそんなにずれてなくてよかったです。また、オフィシャルショップもこじんまりとですが、忘却忘却(笑)いろんなグッズがありました。
参考:新港ピア図面
http://www.city.yokohama.lg.jp/bunka/news/pdf/zumen.pdf
そして、有料の展示エリアに前回購入したチケットを提示して中に入ります。
今回のヨコハマトリエンナーレの話数構成からすると、後から考えると、入り口の近くに11話、奥に10話で建物内は直進しておくには入れるつくりだったので、私は流れを無視して11話から見てしまいましたが、皆さんは建物奥にある「10話 洪水あと」からご覧ください。
入り口は行ってすぐ右側になる土田ヒロミさんの展示は右側の違和感ある入り口にあってなんとなく入りづらいなぁと思ったら、奥から戻ってくるとき左側にあることになるので、違和感は当たり前で、構成上、一般的に人が流れる左回りの自然な流れに沿っていて後から納得しました。(あれ、でも10話の入り口は右側にあるし、考えているようで考えてない!?)
実際に回った順番ではなく構成に沿って雑感や写真などを取り上げて書いていきます。
第10話 洪水のあと
福岡アジア美術トリエンナーレの乗り入れ展示です。主に映像作品が中心で撮影禁止エリアなので写真はありません。
カメラの固定された視点と遷りゆく視点が平行されて流れているキリ・ダレナの作品をベンチに座って10分ちょっとゆっくり落ち着いて眺めた後、過酷な労働もキーとして見ていると思われるハァ・ユンチャンやヤスミン・コビールの重たさを感じる作品を鑑賞しました。
個人的にはディン・キュー・レの次々に軍用ヘリなどの軍用機が海に沈んでいく作品がシュールだなぁと思いながらも感じさせられました。福岡アジア美術トリエンナーレの過去のガイドブックなども多数展示されております。パラパラめくってみると面白かったです。
「第11話 忘却の海に漂う」へ
まずは、真っ白な明るく広々としたエリアから。ここは写真撮影OKのエリアが多かったので写真交えて雑感を伝えていきます。
葛西絵里香《憂き世のうらうえ》、最初理解できなかったけど手前と奥の部屋を照らしあわせるとオオォーってなる作品。単純に興味がひかれました。
そして、笠原恵実子《OFFERING-Collection》《OFFERING-Lucia》等、いろんなOfferingの際にお金を入れるもの。
写真が圧倒的にたくさん並んでいるのでご覧になれば、この単語がわからなくても何の展示かわかってくるのですが、OFFERTORY BOX、つまり賽銭箱の写真が並んでいます。
私も写真活動をしていて思うのですが、他の人がやらないあるひとつのテーマを圧倒的な数集めてみると強みになると思います。実際やってみようと思うと楽しいから続けていられるのか、もしくはすごい努力でやっているのか、どちらにしろパワーを感じます。
その隣はイライアス・ハンセンの《そんなことは気にしない》《見かけとは違う》などの蛍光色の電球などをふんだんに使ったポップな感じのする作品群に続きます。個人的にはこういう派手見えるけどバランスの取れている作品は好きです。
一番奥のフロアへ
キム・ヨンイク、大竹伸朗《網膜屋/記録濾過小屋》、松澤宥の大きな展示が並んでいます。日埜直彦が設計を手がけた《Cafe Oblivion》があり、外にヨコハマトリエンナーレ内で何度も見かけたギムホンソック《8つの息》がいます。
なんて表現して説明したららよいかよくわからない作品が多いのでとにかく見てみてください(笑)ページ下部のギャラリーには写真をアップしておりますのでご覧ください。Cafe Oblivionでは、ドリンクやお食事が楽しめます。展示の合間に一息つくのもいいと思います。
戻って暗い動画などの中心のエリアへ
ここも動画中心の撮影不可なエリアです。メルヴィン・モティやアクラム・ザタリの作品は30分前後とすべてみようと思うとソコソコ時間がかかります。
実際にそこにないのに、想像をかきたてる手助けをして作品を感じる人たちの脳や体内で再生させるそんな作品が多いと思いました。
美術館やアート展で上映されている映像作品は、きっとテレビとかYoutubeとかだと集中が切れたときに途中で観るのを諦めちゃう作品もいっぱいあるんだと思うのだけど、こういう場所だと最後まで観ることができる。作品を深く鑑賞する場として、こういう展示会は重要な役割をしているのをしみじみ思いました。
そして、土田ヒロミさんの作品《ヒロシマ 1945-1979/2005》へ、原爆を投下された直後と現在、過去のある時点の比較写真が展示されています。
最後に…
ヨコハマトリエンナーレ2014は、2014年11月3日まで、次開催されるとしたら2017年になっています。
単体券だと大人1800円、映画一本観るより手ごろな金額で充実した時間が楽しめると思います。ぜひお近くの方は足をお運びくださいね。
詳しい詳細情報はホームページでご確認ください。
ヨコハマトリエンナーレ2014
http://www.yokohamatriennale.jp/2014/
また、横浜美術館会場編もあわせてご覧ください。
横浜トリエンナーレ2014を体験してきました。(横浜美術館編)
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