イルミネーションが溢れる季節、カメラで光をつかまえてみる。
街中・商業施設・観光施設がイルミネーションで溢れる季節
クリスマスに向けて、11月になると街は色とりどりのイルミネーションが溢れかえります。
東京だと表参道で街路樹がイルミネーションされていたり、よみうりランド、カレッタ汐留などでイルミネーションイベントなどが行われています。
また、関東でイルミネーションで有名なところだと、東京ドイツ村、さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト、あしかがフラワーパーク、江ノ島の湘南の宝石など、集客のためにイルミネーションを大きく打ち出す都心近郊の観光施設も多いですね。
そのほかの地方だと神戸のルミナリエや三重県にある長島スパーランドに併設している「なばなの里」がよく話題にあがります。
イルミネーションを一眼レフカメラやミラーレス一眼で撮ってみる。
単純に需要考えると、スマートフォンできれいにイルミネーションを撮影する方法の記事でも書いた方が需要がありそうですが、せっかくデジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼持ってる初心者の皆さんのとっかかりになればと、一眼レフ&ミラーレスで撮影してみようというお話をします。
気が付くと時は経っていて、もう2年前の話になるのですが、カメラ女子の友人たちに誘われて、さがみ湖プレジャーフォレストで行われているイルミネーション企画『さがみ湖イルミリオン』にカメラを連れて写真を撮りに行って来ました。
その時は、別行動で男性の友人二人が三脚持って撮りに来ていて、こんな場所に男同士で真剣に写真撮りに来てすごいなって感心しました。
一眼レフカメラを持っていけば、水族館や動物園などカップルが多いデートスポットも一人や男性同士で怖いものなしで乗り込めるので、ぜひ皆さんもカメラを連れて一緒に出かけてくださいね。
その時の写真などを文中に挿入しながら、今回は実際に撮影していた際の設定や、経験上のコツなど経験からお伝えしたいと思います。
イルミネーションが増えたのは、あのノーベル受賞者のおかげ!?
ところで、写真の話題と少しそれますが、こんなにいろんな場所で盛大にイルミネーションが増えたのは、あのノーベル物理学賞を受賞した中村修二さんと、開発当時所属していた日亜化学工業のおかげによる功績がとても大きいです。
中村修二さんが中心に開発した青色LED、また中村修二さんが退社後に、日亜化学工業が引き続き開発した白色LEDが、現在ではイルミネーションによく使われています。
LEDというのはとっても効率よく電気を光に変換するんですね。電気の消費量による電気代と熱の発生量、またその他の特性として高耐久性・長寿妙になったためメンテナンスの点でランニングコストもとってもリーズナブルになりました。
一気に導入しやすくなったため、現在では冬になるとこんなにイルミネーションで溢れかえってるのですね。
ただ個人的には、ご家庭の庭先のイルミネーションとかは隣近所と張り合わずに控えてくれた方が、節電にもつながりますし、光害防止にもなるので嬉しいかなぁと思っています。
日亜化学工業の皆様&先日ノーベル賞を受賞した中村さんありがとうございます。
イルミネーションを撮影する上での注意やポイント
フォーカスについて
フォーカスについては、お手持ちのカメラのスペックにもよると思いますが、暗いためピントが上手にオートフォーカスで合わないこともあります。その時は、レンズの側面についているA/Mスイッチなどを切り替えて素直にマニュアル撮影に変更しましょう。
マニュアルではなくて、A(Av)モードやSモード、Pモードで撮影している場合は、暗いイメージを保つためにはマイナスに0.7(2/3)~2段程度露出補正を行ったほうが景色が無理に明るくならず雰囲気が出ます。また、イルミネーションに囲まれて明るい場合は、逆にプラスに補正する場合もあります。
絞りについて
絞りについては、高感度に強いなら多少絞れます。玉ボケ(丸ボケ)どを楽しみたい場合は、できるだけ明るい開放F値の小さいレンズでF1.8、F2.8、F4.0ぐらいで設定変えて、近づいたり離れたり、人物やメインのターゲットがある場合は被写体には寄ってイルミネーションとは離れたりして撮ってみると面白いと思います。
シャッタースピードについて
さて、シャッタースピードについては注意が必要です。LEDの点灯方法による影響があります。一般的なコンセントから取れる電気は交流にになっていて、関東だと50Hz、関西だと60Hz電極が交互に変わるため、関東だと1秒間に100回点滅、関西だと120回点滅しています。
いまの室内の蛍光灯はほとんどのものがインバーターを経由しているので、点滅していないものが多いのですが、蛍光灯も昔のものは点滅していました。
実際撮ってみるとわかると思うのですが、その点滅の消えているタイミングにシャッターがかみ合うとイルミネーションの一部や全部が消えることになります。
消えてしまったり、写真が安定しない場合は、手持ちの場合は手振れも気になりますが目安として1/30秒~1/80秒で撮影してはいかがでしょうか。
三脚について
しっかり撮る場合は、もちろん手振れを抑えたり、感度低めで撮影するために三脚にセットして、レリーズやリモコン使っての撮影がオススメです。ただ、三脚使い始めると雰囲気ぶち壊す可能性があるので、一緒にいる人のことも考えて楽しんでくださいね。
人物撮りたいときは、通常のイルミネーション撮影時に弱めのストロボを使って1/30秒などで遅めに撮影(スローシンクロ撮影)をするもしくは、夜景・人物モードなどを使うとよいと思います。このときは三脚あったほうが撮りやすいです。
とにかく撮れればいい人
とにかく撮れればいいやって人は、モードのダイヤル回して夜景モードに設定して撮影すると簡単にイルミネーションが撮れると思います。
関東近辺のイルミネーションの参考情報など
今回、本文中や下部のギャラリーで写真を紹介している「さがみ湖プレジャーフォレスト」のさがみ湖イルミリオンの他にも「あしかがフラワーパーク」や東京ドイツ村のイルミネーション、江ノ島の湘南の宝石が関東3大イルミネーションとして有名です。皆さんもデートがてらカメラと一緒に足を運んでみてはいかがでしょうか。
あしかがフラワーパーク フラワーファンタジー 光の花の庭
2014年10月25日(土) ~ 2015年2月5日(木)
さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト「さがみ湖イルミリオン」
開催期間:2014年11月1日〜2015年4月12日
東京ドイツ村 Winter Illumination
2014年11月8日~
※湘南の宝石詳しい情報が発表されてから追記します。
もう少し遊んだ面白い撮影方法などは次回に!
開放絞り(絞り・F値の数字がより小さい状態)だと、光源にピントがあっていないと絞りの形に絞りの形をしたボケが生じます。
一般的なレンズは円に近い丸みを帯びた多角形になっていることが多いです。
そこで、黒い紙などに星形の1cmほどの小さな穴やハートマークを作って、レンズの前にフィルターとして当ててイルミネーションなどの光源をぼかして撮ると、その切り取った形のボケが生じます。
参考:
ボケフリーダムフィルター
デジカメWatchでの紹介記事
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20140425_646184.html
こちらの紹介も考えたのですが、現在作例的な写真があまり手元にないので、またイルミネーションの時期が始まってから掲載予定です。
とりあえず、お急ぎの方は上で紹介している商品をまねて作ってみるといいですよ。
他には、多重露光で玉ボケ(丸ボケ)した写真とピントがあった写真を撮影する方法も面白いですよ。
参考関連記事:
東京スカイツリータウンのイルミネーションを多重露光撮影で遊ぶ。
多重露光写真(多重露出写真)を撮ってみる。
東京ドームシティでイロトリドリのイルミネーションを楽しむ。
adsense
関連記事
-
横浜トリエンナーレ2014を体験してきました。(新港ピア編)
ヨコハマトリエンナーレ2014の新港ピア会場へ 前回の横浜美術館会場に行ってから、随分
-
オアシス21で名古屋テレビ塔を眺めながら空中散歩
名古屋の中心地、栄(さかえ)のオアシス21へ 名古屋に立ち寄った際、名古屋の中心地であ
-
葛西臨海水族園でマグロ尽くしと各国の海の幸を味わう
葛西臨海水族園はマグロ推しの水族館 以前に何度も行っていたのですが、久々に葛西臨海水族
-
東京都現代美術館(MOT)のキセイノセイキ展とリニューアル改修工事
東京都現代美術館(MOT)は、長い改修工事を終え再オープンしています。 キセイノセイキは漢字に直す
-
新しいJR常磐線特急「ときわ」に乗ってみた。
新しくなったJR常磐線「ときわ」に乗ってみた。 国立ひたち海浜公園にネモフィラを見に行
-
横浜トリエンナーレ2014を体験してきました。(横浜美術館編)
ヨコハマトリエンナーレ2014横浜美術館会場へ 2011年に引き続き、3年に一度開かれ
-
カメラ散歩のときのシューズ
カメラ散歩のときどんなシューズを履いて出かけていますか? 僕はというと、なんとなく無印
-
話題の宇宙ミュージアムTeNQ(テンキュー)を体験してきました。
いま話題の宇宙ミュージアムTeNQへ行ってきました。 TeNQは東京ドームシティ内、J
-
リニューアル後の森美術館にて「シンプルなかたち展」を体験してきました。
リニューアルした森美術館の第一弾の展示「シンプルなかたち展」を見てきました。 そろそろ
-
かつうら海中公園に隣接した海の博物館に行ってみる
かつうら海中公園のと駐車場共同ですぐ隣 先日、お茶の間ゲストハウスに宿泊の次の日、近く